スーパーフード「モリンガ」が世界中で注目されている理由

モリンガというスーパーフードをご存じですか?もともとは外国の植物ですが、その豊富な栄養素のため世界中から注目を浴びています。日本でも徐々に認知度が上がっています。そこで今回はモリンガの特徴と効果、さらに食べ方からその謎に迫ってみたいと思います。

モリンガはなぜ世界で注目されているのか

モリンガは日本ではあまりなじみのない植物です。
元々は北インド地方に自生する木で、非常に生命力が高いことで知られています。そのモリンガがどのように世界から注目されるようになったのか、その経緯をみていきましょう。

モリンガという植物について

モリンガは、学術名をモリンガ・オレイフェラ(moringa oleifera)、和名を「西洋ワサビの木」といいます。
世界中の熱帯・亜熱帯地方、半乾燥地帯で生育し、根、幹、葉、花、種とすべての部分を食べることができて栄養も豊富なことから、海外では「奇跡の木(miracle tree)」とも呼ばれています。
原産地のインドでは、伝統医学「アーユルヴェーダ」でおよそ2000年程前から使われていたことや、古代ギリシャやローマ、エジプトでも食用や美容にモリンガの一部が使われていたことが確認されています。

WHOも絶賛の高栄養素

このように古来から薬、食用、美容にと様々な用途に使われていたモリンガですが、近年注目されるようになったのは、国連の世界食糧計画によるものでしょう。国連の機関であるWFP(国際連合世界食糧計画:United Nations World Food Program)は、2007年にモリンガを食料援助に適した食品として認証しました。つまり、貧困地域などで栄養が十分に摂れない方々への栄養補給にモリンガは適していますよ、ということです。世界保健機関(WHO)もモリンガの栄養価の高さに注目し、比較的栽培しやすいため、植樹を推進しています。

海外セレブを虜にする理由

モリンガは、美容にかかせないビタミン、ミネラルが豊富なこと、その他の栄養バランスも整っていることから食品として魅力的な植物です。
その効果が一般的に広まった理由は、世界的に活躍する海外モデルやアーティストが体型維持のために愛用していると話題になったことも挙げられます。
続いて、日本でもテレビ番組などで芸能人が愛用していることが広まり、スーパーフードとしてモリンガの人気がさらに上昇しつつあります。

モリンガの栄養素と効果

スーパーフード「モリンガ」がどれほどすごいのか、含まれている栄養素と期待される効果について詳しく説明しましょう。

モリンガの栄養素

モリンガはスーパーフードといわれるだけあって、豊富な栄養素が含まれています。
おおまかに挙げると以下のとおりです。

・ミネラル(カルシウム、鉄など)
・ビタミン
・必須アミノ酸
・非必須アミノ酸(ギャバなど)
・ポリフェノール
・食物繊維
・植物性たんぱく質

モリンガの効果

モリンガを摂取することで、含まれる栄養素の様々な効果を期待することができます。

<便秘改善>
モリンガに含まれている豊富な食物繊維が腸内環境を整えてくれます。食物繊維が多いといわれるレタスのおよそ28倍含まれています。

<美肌効果>
腸内環境が改善することでも美肌が期待できますが、モリンガには抗酸化作用があるポリフェノールを多く含んでいます。アンチエイジングの栄養素として有名ですね。ポリフェノールが多く含まれていることでよく知られる、赤ワインのおよそ8倍ほどの量が含まれています。

<糖尿病・高血圧予防>
モリンガに含まれているギャバ(GABA)は、血糖値を下げる働きをするインスリンを活性化させます。また、血圧に関わるホルモンが分泌されている腎臓を活性化。腎臓の働きがよくなれば利尿作用も働き、老廃物を含む余分な水分が排泄されて血圧が下がります。

<ダイエット効果>
食物繊維によって便秘が改善されることでダイエットに効果があります。また、モリンガに含まれる豊富なアミノ酸によって脂肪燃焼効果も期待できます。

<リラックス効果>
糖尿病、高血圧予防にも効果があるギャバは、精神を安定させる効果もあります。

<アレルギー改善>
モリンガにはアレルギー改善効果も認められています。腸内環境の悪化と栄養不足などの体調不良で花粉症などのアレルギーは悪化するといわれています。モリンガに含まれるアミノ酸を中心とした豊富な栄養素と、食物繊維による腸内環境改善といった効果が相乗的に働いてアレルギー改善効果が感じられると考えられます。

これほどの効果が期待できるのですから、モリンガが世界中から注目されるのは当然といえるでしょう。しかし、必ず効果があるというわけではないことは覚えておいてください。

日本古来のスーパーフード「小豆」との比較

スーパーフードの考え方の発祥はアメリカです。
一般社団法人日本スーパーフード協会では、スーパーフードをこのように定義しています。
”栄養バランスに優れ、一般的な食品より栄養価が高い食品であること。
あるいは、ある一部の栄養・健康成分が突出して多く含まれる食品であること。”
日本でもモリンガだけでなく、チアシードやココナッツなど、スーパーフードがブームになっています。

日本古来のスーパーフードといえば、小豆(あずき)があげられます。
和菓子の代表格でもあるあんこは小豆でできていることはご存じですね。
小豆にもモリンガ同様にビタミン、ミネラル、食物繊維、ポリフェノールなど美容にうれしい多くの栄養素が含まれています。小豆とモリンガを少し比較してみましょう。

乾燥した状態の小豆とモリンガの葉の栄養素を比べてみると、ポリフェノールはモリンガの方が5倍ほど、食物繊維は2倍近く含まれています。
鉄分はあまり変わりませんが、モリンガの方が少し多く含まれています。
その他の栄養素を比べるとそれぞれによい点があるかもしれませんが、モリンガの栄養価が優れていることは間違いないでしょう。

モリンガの食べ方

モリンガにはサプリメント、粉末、お茶、オイルなど様々な製品があります。
手軽に摂り入れるなら、サプリメントがよいでしょう。
粉末であれば、カレーなどの料理に使ったり、牛乳やヨーグルトに混ぜて使うことができます。
お茶もよく売られていますが、商品によって味が違いますし、好みによっては飲みにくいということもあります。
モリンガの種からはオイルがとれますが、オリーブオイルと同じように使うことがあります。

モリンガの部位別にみると、葉は煮込み料理やスープの具など多くの料理に使用できます。
さやは煮込み料理、根はわさびと同じように使えます。花は乾燥させて花茶としていただけます。

モリンガはすべての部分が食べられるとあって、用途も多く、好みに合わせて使い分けられるのも魅力的ですね。
工夫次第では多くの料理に使えるので、野菜嫌いのお子さんにも食べてもらいやすいかもしれません。

まとめ

スーパーフード「モリンガ」の魅力がわかりましたか?
日本人に不足しがちな栄養素がたっぷりと含まれていて、用途も盛りだくさんです。美容と健康のために、日々の食事に取り入れてみてはいかがでしょうか。