モリンガの正しい飲み方について知っておくこと

体のためを思って飲み続けていても、同時に飲んでいる薬などと相性が合わないと、体に悪影響を及ぼしてしまう可能性があります。ただ効果があるからと言って飲むのではなく、しっかりと自分の体質に合っているか確認して、安心して飲めるようにしておきましょう。

1日の目安量とは?

モリンガをはじめ、マロウブルーやレモングラス・ミントなどの優れた薬効を持つハーブなどは、昔から医学や薬学の分野で広く活用され、多くの人々の健康と美容をサポートしてきました。
しかし、その優れた薬効も使い方を間違えてしまえば体に毒となることもあるので、正しい知識を身に付けた上で慎重に使用する必要があります。

90種類以上の栄養成分を含み、300種を超える効果や効能を有するモリンガですが、飲み方や摂取量次第では、体に不調をもたらす可能性があります。そのことを忘れずに、摂取するようにすれば、モリンガの良いところを効率よく摂取できるようになります。1日に摂ると良いとされている目安量が決まっていますので、きちんと守って摂取するようにしましょう。

モリンガの1日当たりの摂取量の目安を以下にまとめてみましたので、参考にしてみて下さい。
モリンガをどのような形状で摂取するかによっても摂取する量が異なりますので、注意しましょう。

<1日あたりの摂取量>

◻︎モリンガ茶

特に上限などは決められていませんが、18歳以上ならば2.5g~5g程度を目安に摂取されることが望ましいでしょう。1日3杯以上の飲用は控えた方が良さそうです。小まめに少しずつ飲むようにすると良いです。一気に沢山飲むのは避けましょう。小さなお子さんは大人と同じ量を飲むと多過ぎてしまう恐れがありますので、少しずつ調整しながら飲むようにして下さい。

◻︎モリンガパウダー

赤ん坊や乳幼児⇒0.5g~1g程度・小学生⇒1g~1.5g 程度・ 大人⇒1.5g~3g程度
この分量を1日2回から3回に分けて摂取するようにします。1度に多量摂取は避けましょう。

◻︎モリンガ錠剤

乳幼児⇒2粒~4粒 程度・小学生⇒3粒~6粒程度・ 大人⇒6粒~12粒 程度
モリンガは食後やスポーツ後に摂取するとより効率良く吸収される特徴があるので、タイミングを合わせて飲むようにすると効果を実感しやすくなると言われています。

※それぞれの製品に記載されている目安量に従って摂取するようにすると、より安心して飲み続けることができます。体質的に合わないことがある可能性もありますから、体に異常を感じたらすぐに飲むのを辞めて、医師に相談するようにしましょう。

モリンガを飲みすぎると起こる症状

モリンガには、健康や美容の効果がある様々な成分が豊富に含まれています。その栄養素の多さから、多くの人が高い効果を得たいという理由で、一度に過剰に摂取してしまいがちです。張り切って一度に沢山飲むというよりは、決まった量を定期的に継続して飲むということに重点を置いて飲むようにする方が効率的です。

モリンガは沢山摂取したからといって、決して効果が高まるものではありません。摂り過ぎてしまうと、本来期待していた効果が得られなかったり、知らないうちに成分の過剰摂取をしてしまっていた、ということにもなりかねません。モリンガの摂り過ぎは身体に負担をかけたり、悪影響を及ぼす可能性がありますので、注意して摂取するようにしましょう。

モリンガに含まれているビタミンやミネラルの中には、「耐容上限量」という、過剰摂取をしても身体に悪影響を及ぼさない量というものが決められている栄養素が含まれています。

この「耐容上限量」は、過剰摂取による健康障害が発生するリスクがゼロではなくなることを示す値として算出されているもので、この量にできるだけ近づかないよう摂取する際に注意しておく必要があります。

また、モリンガには腸の働きを活性化させる成分が含まれています。過剰摂取をしてしまうと、必要以上に腸の動きが活発になり、腹痛や下痢などの症状を引き起こす要因となることもありますので、過剰摂取は控えるようにして、適切な目安量を摂取できるようにしておきましょう。

その他に、モリンガを摂取するのを避けたほうが良い方もいます。これから二つの例を挙げて解説していきますので、自分が当てはまっていないか確認してから摂取するようにしましょう。

妊娠時には悪影響を及ぼす可能性も

「妊娠中の女性がモリンガを飲み過ぎると流産する」という噂が広まって、一気にモリンガの悪い情報が増えた時がありました。これは、モリンガ葉の抽出物を妊娠ラットに対し多量に経口投与したところ、流産した結果が出たとの文献報告があったからと言われています。人間に対して行われたものではないですが、薬などの効果を検証するために治験などで人間に試す前に人間とよく似た臓器の構造を持つラットが活用されることから、ラットに出た結果は人間でも起こりうると考えるのは間違いではないでしょう。

ただ良くないから飲まないようにするという考え方ではなく、モリンガに含まれる何が悪影響を及ぼす可能性があるのかを理解しておけば、他のサプリメントや薬選びで迷った時にも自分の持つ知識から慎重に選ぶことができるようになります。

薬やサプリメントなどについての知識に富んだ諸外国の人たちから見ると、日本人は薬やサプリメントの成分などを知ろうとしないで、効果にだけ飛びついてしまう傾向があるのだとか。全ての人がサプリメントなどを考えなく摂取しているとは限りませんが、飛び交う膨大な情報や噂話に流されてしまわないように用心して、賢く自分の体に取りいれるものを選ぶようにしましょう。

授乳時も注意が必要!

女性は出産すると「プロラクチン」というホルモンが分泌されるようになります。
授乳できるように体の働きを変えていくホルモンです。お母さんになれば、子供を育てるために授乳をしなければなりませんので、お母さん自身の体調管理も大切です。

「プロラクチン」には、乳房に大量の血液を送り込み、乳腺の腺房に母乳を作る手助けをしてくれる作用があります。また、プロラクチンの分泌と同時期に「オキシトシン」と呼ばれるホルモンの分泌も始まり、乳腺で作られた母乳を乳頭へと運び、この2つのホルモンの働きが繰り返されることによって母乳が出るようになります。

その際、お母さんが強い不安やストレスを感じていると、「プロラクチン」と「オキシトシン」の分泌が弱まり、母乳の出が悪くなってしまうとされています。

また、母乳は血液から作られているので、子供が必要としているたんぱく質・脂質・ビタミン類・ミネラル類などの栄養素が不足しがちです。お母さんは健康な血液を作るのに必要な量の栄養素を取り込んでおかなければならないのですが、1日に必要なビタミン類やミネラル類を摂取するのはとても大変なことです。モリンガは健康な血液を作るために必要な90種類以上の栄養素を含んでいるので、過剰摂取をしないように摂取できていれば、お母さんを健康な状態に保ってくれるという意見もあります。

どんなに良いもので、取り過ぎてしまっては良くないですよね。慣れない育児で忙しく活動するお母さんは、目安量をしっかりと守って自分自身の健康も維持できるようにしておきましょう。

厚生労働省による注意喚起

国としても次のように正式に発表しています。

【平成16年5月に厚生労働省が発表した内容】

極めて限られた情報として、モリンガの葉の抽出物を妊娠ラットに対し
高用量を経口投与したところ、流産がみられたとの文献報告がありました。
このため、モリンガ(加工品を含む。)の摂取に際しては、
妊娠している方又は可能性のある方は十分にご注意して下さい。
なお、国内におけるモリンガの加工品の販売につき照会した事業者に対しては
仮に販売する場合には妊婦等への注意喚起表示をするよう指導しました。

引用元:HP厚生労働省

このように、モリンガの摂取に関して注意喚起されていますので、一度ご覧になってみて下さい。公的な機関が正式に発表したものなので、何か起きてから「知らなかった!」なんてことにならないように、しっかりと目を通しておきましょう。

飲む前に医師に相談するのが賢明

どんなに栄養が豊富なものでも、過剰に摂取してしまえば体に異変が生じることもあります。薬やお酒にも適量があるように、モリンガの摂取にも適量というものがあります。モリンガは、適量を守ってさえいれば、あなたの健康や美容に大きく貢献してくれます。モリンガの摂取時には、適量を守ることを意識するよう心がけましょう。それでも、妊娠中の方や不安を感じる方は、医師に相談してみるようにしましょう。

国の発表内容でもあったように、モリンガの摂取に際しては妊娠している方又は可能性のある方は十分に注意する必要があります。

モリンガと服用すると良くない薬

ここでは、モリンガと合わせて飲むと良くないと言われている薬について説明していきます。気付かないうちに一緒に摂取してしまわないように、持病などで薬を服用している方は、薬との相性を確認しておくようにして下さい。

血糖値を下げる薬は要注意!

血糖値を下げる薬は、主に糖尿病患者や血糖値治療に使われる薬です。これらの薬とモリンガを併用すると、血糖値を下げ過ぎてしまう可能性があります。モリンガにも、血糖値を下げる効果があるのですが、それを知らずに併用していると、血糖値が下がり過ぎる「低血糖」状態になってしまいます。症状が出てから対処するのではなく、しっかりと自分でも把握しておくようにしましょう。

具体的な薬の例

【血糖値を下げる薬】

□インスリン抵抗性改善薬
□インクレチン関連薬
□α-グルコシダーゼ阻害薬(グルコバイ ボグリボース)
□スルフォニル尿素薬(SU剤)(アマリール パミルコン オイグルコン ダイアグリコなど)
□ビグアナイド薬(メルビン グリコラン ジベトスなど)

実際に薬を服用されている方以外はピンと来ないかもしれませんが、いつ自分に関係するかはわかりません。モリンガとの相性を頭に入れておくと、いざという時にも安心です。

どのような症状が起きるのか

血糖値の下がり方によっても出てくる症状が異なります。血糖値が急激に下がった場合と、血糖値が緩やかに下がった場合のそれぞれの症状の例を簡単に挙げていきます。

血糖値が急激に下がった場合

空腹、発汗、不安、動悸、痙攣、唇の乾燥など、自律神経症状に強くあらわれます。
基本的には命に大きな影響を及ぼすことは少ないと言われていますが、生活に支障を来してしまう可能性は十分にありますので、併用しないようにしましょう。

血糖値が緩やかに下がった場合

集中力の低下、強い眠気、意識が混濁、頭痛、痙攣、昏睡状態など、中枢神経症状に強くあらわれます。

血糖値を下げる薬を飲んでいなくても注意は必要!

また、あなたが血糖値を下げる薬を服用しておらず、それ以外に別の薬を服用している時でも、モリンガの摂取には注意が必要です。誰もが薬の知識を持っている訳ではありませんから、薬の知識がないと自覚している方は、医師に相談したり自分でも調べたりして、摂取したあとに調子が良くないということがないようにしましょう。薬には効能などが記されていることはあっても、自分では知らない効果や作用があったりもします。薬剤師の方や処方してくれる医師は、あなたがモリンガを摂取するなんて少しも意識していないかもしれません。薬の飲み合わせの相性で症状が悪化してしまう可能性も十分にありますから、処方されている薬を飲んでいる方は、今飲んでいる薬を処方してくれた医師に相談して、安全性を確認してから摂取するようにしましょう。

あなたの飲んでいる薬にも、もしかしすると、「血糖値」を下げる成分が含まれている可能性があります。薬とは本来、処方された薬だけを服用する前提で処方されていますので、気が付かないうちに併用してしまわないように、医師に相談してから摂取を検討するようにしましょう。

まとめ

モリンガの良くない点はメリットに埋もれてしまいがちです。どんな良いものでも、取り過ぎたり相性が悪ければ体に悪い影響を与えかねません。日頃から薬を服用されている方や妊婦さん・授乳中の方は特に注意するようにして下さい。

モリンガの良くない点を知っていると、モリンガが持つメリット・デメリットの両面に着目することができます。メリットとデメリットの両方を理解して、モリンガをより安全に健康と美容に生かしてみて下さい。